相談事例

三宮の方より家族信託に関するご相談

2023年04月04日

Q:家族信託を勧められましたが、遺言書とどちらがいいか司法書士の先生、教えてください。(三宮)

司法書士の先生に教えていただきたいことがあります。私は三宮に住む60代で、30代になる子供が2人います。私は健康に不安があり、いずれ私が亡くなったあと家族に迷惑がかからないようにと最近は生前対策について調べています。最初は遺言書を残すのがいいと思っていたのですが、家族を亡くしたことのある知人が、家族信託の方がいいと勧めてきました。遺言書についての知識もあまりないのに、家族信託となるともはや知識は皆無なので家族信託と遺言書の違いについて教えてください。できれば公平な立場で、費用なども教えていただけると助かります。(三宮)

A:家族信託と遺言書の一番の違いは、効力が発生するタイミングです。

高齢者社会となった昨今ではご家族に迷惑をかけないようにと生前対策をされる方が増えています。しかしながら家族信託をご存じの方はまだ少なく、生前対策と聞いてまず思い浮かぶものは遺言書という方がほとんどです。従来では遺言書が主流でしたが、遺言書にはいくつか問題がありました。例えば認知症を患った場合、ご本人が財産管理を行うことは難しく、多額の費用がかかる病院への通院や介護施設に通うことが出来なくなります。こういった問題に対して遺言書を活用することは出来ません。

しかしながら2007年に誕生した家族信託では認知症を患う前に、信頼できるご家族などに受託者として財産管理を任せる旨の家族信託契約をしておけば、委託者であるご本人が認知症になった場合でも、受託者が財産管理を行ってくれます。そうすることでご本人はもちろん、ご家族の負担も軽減されます。

遺言書と家族信託の大きな違いは、その効力が発揮する時期が異なるという点です。遺言書の効力が発揮するタイミングは、遺言者の死後、相続人が遺言書を開封してからとなります。一方、家族信託はご本人が委託者となり、受託者と信託契約を結んだ時から効力が発揮します。つまりご本人がお元気でいらっしゃる時からご希望が実現するというわけです。さらに、ご逝去後もその効力を維持させることが可能です。

また、家族信託では財産の引継ぎ先を、先の先と連続して指定することができます。例えば認知症になるまでご自身で財産管理を行い、発症後は息子に任せて逝去後は妻と息子に財産を相続させるなどといった内容で家族信託契約ができます。この点について遺言書では本人のすぐあとまでしか指示することはできません。

ただし、費用に関してはご相談者様も懸念されているように家族信託契約は遺言書作成と比較するとご負担が増えるかと思います。しかしながら、ご自身の財産に関するご意向を先の先…まで決めることが出来る家族信託をご活用されることでより安心した老後生活を送れるのではないでしょうか。

 

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