会社設立・会計業務・各種許認可に関するご相談事例をご紹介いたします。

家族信託(民事信託) | 神戸家族信託相談センター - Part 19

稲美町の方より家族信託のご相談

2019年09月10日

Q:将来的に自宅の売却を検討しているが、
家族信託は有効手段になるのか?(稲美町)

私は稲美町に住む78歳の男性です。家族信託について知りたくて問合せいたしました。私は5年前に妻に先立たれ、息子二人は既に独立し稲美町を離れて生活しています。自宅を相続しても二人にとって利点になるとも考えにくいので、一人暮らしに不都合が生じてきたら自宅を売却し、そのお金を足しにして稲美町の老人ホームの入居を考えています。しかしながら心配しているのは認知症のことです。数年後にも問題なく不動産売却の手続きが自分でできるとは限りません。家族信託を活用し、今から対策を取ることはできないでしょうか?(稲美町)

 

A:家族信託で自宅を信託財産にするのはどうでしょうか。

家族信託についてお問い合わせいただきありがとうございます。家族信託を活用すると信託した財産の管理・処分を他者(受託者)に託すことができます。お客様の要望を叶えるためには信託契約を受託者と結ぶことが必要です。受託者は未成年者、成年被後見人及び被保佐人以外の人であれば誰でもなることができますので、息子たちはもちろんのこと信頼できる知人または一般社団法人などの法人でも可能です。受託者を誰にお願いするかは非常に大切な点なのでよくご検討してください。

今回のケースでは信託財産はご自宅です。委託者と受益者はご相談者様になります。受益者というのは信託財産からの収益を得る人のことです。これにより自宅を売却した後の残金はご相談者様の指定する口座に入ります。

なお認知症となった後に老人ホームの入居等の手続きを心配とする場合には、成年後見制度の活用をおすすめします。残念ながら信託契約の受託者には身上監護を行う権利はないので、ご相談者様の施設の入居や入院手続きなどは行うことができません。成年後見人は財産管理も行いますが、自宅の売却は家庭裁判所の許可が必要のため、難易度が高く時間や手間がかかります。そのことをふまえ、家族信託の契約とともに任意後見契約(将来的に自分の任意後見人になる人を選び、その人と結ぶ契約)も一緒にお考えいただくとよいかと思われます。

神戸家族信託相談センターでは家族信託にまつわるご相談事をお受けしております。家族信託には様々な活用方法があるため、ご相談者様のご状況に応じて、専門家が解決策を提案させていただきます。まずはお電話にてお問い合わせいただき、初回無料相談をご活用ください。稲美町の皆さま、お問い合わせをお待ちしております。

加古川の方より家族信託のご相談

2019年08月05日

Q:家族信託で著作権も信託できるのでしょうか。(加古川)

私は生まれ故郷の加古川で30年近く執筆を生業としているものです。私には同年代の妻がおり、夫婦2人加古川で生活をしています。最近家族信託の仕組みについて友人より教えてもらう機会があり気になっています。私には子供はおりませんが、その代わり姉の子どもである甥を子供のころから可愛がってきました。将来的には、甥に財産を託すのもいいかと思っていますが、まずは妻の生活が優先です。妻は最近認知症が進んできて、だんだんと物事を理解することが難しくなってきています。そのため、私に万が一のことがあった場合には私の財産を使って妻を支えてほしいと甥に相談し、甥も快く引き受けてくれました。そのことを取り決めるために家族信託が役に立ちそうだと思っているのですが、私の財産の一部である著作権も信託財産となるのでしょうか?(加古川)

 

A:家族信託の信託財産には著作権を含むことができます。

基本的に金銭的な価値があるものであれば信託財産になります。一般的にイメージしやすい不動産や現金、有価証券など他に、債権や動産なども可能です。ご相談いただいた知的財産権である著作権に関しても信託法の改正によって信託財産とすることができるように定められました。

今回の場合は甥御様に受託者をお願いするということになるかと思われます。もし将来的に信託財産を甥御様に引き継ぎたいというのであるならば、第一受益者をご相談者様、第二受益者を奥様、第三受益者を甥御様に指定し、家族信託の契約書を作成することをおすすめします。家族信託は委託者であるご相談者様に万が一のことがあった場合も継続するので、奥様の生活を守るためにも有効な手段であると言えるでしょう。

家族信託は、そのご家族やご親族の状況を反映し作成するので様々なケースに対応することができます。神戸家族信託相談センターでは加古川のお客様のお悩み事に合わせ、家族信託の活用方法をご提案できるよう無料相談を開催しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

神戸の方より家族信託のご相談

2019年07月12日

Q:障害がある子の将来のために家族信託を使いたいと考えています(神戸)

私たち夫婦は子供たちが小さいときに神戸に移り住み、それから40年神戸に住んでいます。子供は息子が2人おりますが、20年前に長男が交通事故に巻き込まれたため、後遺症で脳に機能障害が残ってしまいました。症状としては記憶力や集中力などに問題があります。

しかし、目に見える障害ではないので職場や周囲から理解されず社会で生活する上で苦労があるようです。息子はお金の管理も苦手なので今までは私たちが長男の生活を支えてきましたが、私たちも高齢になってきておりますので、面倒をみてあげられなくなる日も遠くないと長男の将来に不安を感じ、何か方法がないか模索しています。調べていく中で家族信託の記事を見つけたのですが、私たち夫婦の財産を使って、私たちの亡きあとに長男の将来を支えるために家族信託を使うことは可能でしょうか?(神戸)

 

A:家族信託を活用して、ご長男の定期的な支援を続けることができます

神戸のご相談者様のように、障害を持つご家族のためにご自身の死後も定期的な支援を行いたいと考える方は多くいらっしゃいます。定期的に財産を子に渡す方法として、まずは成年後見制度を利用する方法が考えられます。しかし、成年後見制度では財産の柔軟な管理が難しくなってしまいます。例えば、“自宅の所有者が認知症になって施設に入ったので自宅不動産を売却したい”としても成年後見制度では家庭裁判所の許可が必要な上、時間のかかる場合もあります。このような問題点を解決する資産管理として注目されているのがご相談者様もおっしゃっている、家族信託となります。

信頼できる方としてご次男が家族信託に協力するということが前提となりますが、ご相談のようなケースでは、ご相談者様を委託者、次男を受託者、ご相談者様を第一受益者、ご次男を第二受益者(ご次男を第一受益者とすると金額により贈与税が発生するため)として信託を設計することが一般的となるでしょう。(ご相談者様の財産を次男が管理し、次男がご相談者様に代わって毎月長男に少しずつ渡すように設定することができます。

また、自宅不動産を売買する権利も受託者に託すことができますので、ご相談者様ご夫婦が認知症などで売買契約を結べなくなってしまっても次男が代わって契約を結ぶことが可能となります。

 

こちらでご紹介した例は一例となり、家族信託では実に様々な財産管理を設計する事ができますので、ご家族の状況にあった信託の設計をすることが大変重要になります。ご家族ごとに起こり得る将来のことを加味したうえでそのご家庭に合った信託を設定するには家族信託の経験豊富な専門家に相談することをおすすめします。
神戸で家族信託をお考えの場合には、神戸家族信託相談センターをご活用ください。お客様のご相談内容をお伺いし、ご相談者様のご家庭に合った家族信託の設計をご提案させていただきます。

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